先日、東京でゴッホ展に行った。
4年前にニューヨークで自画像を観た時は、「有名な絵」ぐらいの感覚だったけれど歌川広重の本を読んでいると何度かゴッホの名前が出てきたので調べてみた。
本や小説を読んだり、YouTubeで動画をみたり素人レベルで調べてみた。
特に面白かったのは、「たゆたえども沈まず」という小説で、これを読んでいたお陰で、絵画をみているというより小説の舞台を巡っているような感覚だった。
ふと厚塗りしている絵の具を間近で観た時、もしこれに触れたら、関節的にゴッホに触れた事になると思うと、感慨深いものがあった。本を読んだり動画を観ていると、なんだか空想の人物のような感覚になっていたけれど本当に実在したのだなと実感した。
絵画をみる事は好きだけど、趣味と言えるほどではない。せっかくなら楽しんで観たいというぐらいと、人に会う事が多い役職なので話のネタにでもなればいいなと思っている。だから調べるのも時間がある時に、本を読んだりYouTubeで動画をみたりするぐらいで、広く浅くといったぐあいだ。内容も「へぇ~」と人に話したら言うレベルだ。
でもこれが性に合っていると思った。それまで絵画は「難しい物」という感覚だったので、なんとなく避けていたけど、軽く調べるぐらいで観るようになって楽しんでみれるようになった。
それに観てよくわからなければ、またちょっと調べるといったぐあいになり、結果少しずつ知識が増えていっている。何事もまずはほんの少し踏み出せばよいのかもしれない。
ちなみに、ゴッホは貧乏だったけれど、絵具だけは高価な物を使っていたらしく、そのため今でもゴッホの絵は鮮明に残っているらしい。