ホームページ制作会社で働いている時
「さっきから、その作業しているけど、どうかしたの?」と
通販サイトのボタンのグラデーションで
迷っていると社長に話しかけられた。
僕は、グラデーションのかけ具合で迷っていると伝えた。
てっきり「もうちょっと上の方を濃くしたがいいよ」
なんて感じの言葉が返ってくると思っていたが、
実際は
「そのグラデーションのかけ具合で
サイトの売上は、なんか変わるの?」と言われた。
僕は一瞬驚いたが、よくよく考えてみると
売上には全く関係ないので「いいえ」と答えるしかなかった。
「なら時間かけちゃダメじゃない?」
社長はそう言って立ち去っていった。
ついつい自分の作りたいものになってしまい
売上に繋がるサイトを作るという目標を忘れていた。
僕が作っているのは、僕の作品じゃなくて
お客さんが目標を叶えるものだったと反省した事を覚えている。
ホームページ制作の勉強で通っていたスクールの先生も
「全ての物に意味がないとダメだ」と話していた。
なんでこの大きさなのか、この色なのか全てに根拠があって
意味がないと、いけない。
お金をもらう以上、こういった事は必要なことだと教わった。
これは仕事全体にも言えると思う。
どうしても熱中すると自分よがりに
なってしまう時があるし、なんとなく自分の勘でやってしまう時がある。
けれど、仕事である以上、根拠と意味があり、何のためにやっているのかを
忘れないようにしないといけない。