中学の時、家庭教師から国語の勉強になるからと「15少年漂流記」を渡された。
それまで漫画ばかり読んでいて、まともに本を読んだことなかったけど、家庭教師とは仲が良かったのもあり「とりあえず読んでみるか」ぐらいの気持ちで読み始めた。これが僕が本を読むようになったきっかけだ。
学生時代、読むのは、ほとんどが小説だったけど、たまに人からエッセーやコラムを借りて読んだ。全て海外の作家の物だった。理由は、たまたま読んだ国内の作家の小説が面白くなかったからだ。
高校時代のお気に入りはロバート・R・マキャモンというマイナーな、しかもホラー系の作家だった。特に好きだったのが「少年時代」という作品で、読み終えた後、初めてなんだか寂しい気持ちになったのを覚えている。
「社長の考え方は、海外におられたから、あちらの人のような考え方なんですね」と言われた事があるけど、海外に居たからだけではなく、もしかしたらあの時、海外の作家ばかり読んで事が少なからず影響しているのかもしれない。