社長ブログ

「ジェイミー」

大学時代たまたま時間割の都合上、授業と授業の間が2時間以上あいてしまう時期があり、特にやることもなかったので、いつも20分ぐらい早めにいって教室で待機していた時期があった。

その授業の講師はジェイミーという小太りな白人の中年男性で、どこから見ても人の好さそうなおじさんといった雰囲気だったがニュージーランド人なのに時間にだけはうるさかった。

1度でも遅刻したら落第。生徒が何分前に教室に入ってきたか毎回メモするし、ギリギリに来た生徒にはダメ出し。

そんなジェイミーよりも僕は毎回早く教室にいたので彼にとても気に入られた。

いつも教室に入ってくると外国人らしいオーバーリアクションで「しんじろ~今日もいるな~!」とか「すばらしい!」とか言って嬉しそうだった。

ジェイミーは、僕がやる気があって誰よりも早く来ていると勘違いしていたので、なんだか罪悪感があったけれど
うれしそうなので本当の事は、だまっておいた。

でも最初は、たまたま早く教室にいただったけど、いつしかジェイミーが喜んでくれるので早く行くようになっていた気がする。

時間を守る事は大事だけど守ってくれた時、相手にどう伝えるかという事も大事なのだなと当時を思い出し、ふと思った。

ちなみに、ジェイミーが時間にうるさかったのは、彼が元軍人だったからだ。

そのせいか授業の最終日は、軍の施設での訓練だった。

もちろん授業の内容とは、まったく関係なかったけど。

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