社長ブログ

「日本橋江戸ばし」

歌川広重の名所江戸百景の中に
「日本橋江戸ばし」という作品がある。
この絵の右下には木桶に入った鰹が
見切れて描かれているが
これは人がふだん目で見ていながら
頭には入っていない、人の目の無意識を
表しているらしい。
この事を知った時、思ったことがある。
それは良い景色をみて撮った写真は、
撮りたいと思った瞬間の物なのか?
もしかしたら撮りたかった写真というのは、
日本橋江戸ばしの構図のように
無意識のうちに何か写り込んでいた
景色だったのでないか?
構図を模索するあまり
違う景色になっている可能性は高い。
たまに良い景色だと思って
写真を撮ろうと、スマホを
構えてみるが、なんだか違ってみえ
撮るのをやめてしまうことがある。
それも、もしかしたらそういった事が
関係しているのかもしれない。
今度から良い景色をみた時は
無意識の部分も意識して見てみようと思う。
広重の絵からは、まだまだ学ぶ事が多い。

関連記事