僕は仕事において出口治明さんの影響を受けている事が多い。
当初その自覚はなかった。
今の役職になってすぐの頃、出口さんの講演を聴いた。
それは、数名の経営者が講演をするといった内容で、
出口さんもそのうちの1人だった。
その時の僕の目的は他の社長の講演だったので、
「ライフネット生命の会長の講演もついでに聞いていこう」
といったぐらいの感覚だった。
それから3年後に、また出口さんの講演を聞く機会があった。
講演が始まり話を聞いているうちに、自分が出口さんの影響を
うけている事に気がついた。
あの数年前の講演は知らないうちに僕の心に残っていた。
講演終了後その足で、すぐに出口さんの本を買いに行った。
「数字、ファクト、ロジックで考える」という
出口さんの考えは、すっかり僕に根付いている。
「数字、ファクト、ロジック」とは
数字とはデータのこと。
ファクトとはデータに関連する事項や過去の事実のこと。
ロジックとは、そこから実証的な理論を組み立てること。
仕事をしていると、どうしても情で考えてしまう事がある。
それは良い事なのかもしれないが、
時として自分よがりになったり、好き嫌いになったりしてしまう。
多くの人と目標を達成させるためには、
「数字、ファクト、ロジック」で考えなくてはならないと思う。
情を込めるのではなく、
想いを込めないといけないんだろうなと思う。
今も雑誌などで出口さんのインタビュー記事を
見つけるといつも真剣に読んでしまう。
今はAPUの学長をされているので、
同じ九州にいると思うと、なんだか身近に感じられ嬉しく思う。